要旨
静岡県きのこ総合センター振興協議会(以下「協議会」という)では、伊豆産乾椎茸の販路拡大のため、沖縄県で開催された食品輸出商談会「第1回沖縄大交易会」にサプライヤーとして参加した。
これは協議会が実施する事業(食のモデル地域育成事業)の一つとして、平成25年度開催のプレ交易会から、主として「伊豆椎茸商業協同組合」のメンバーが継続的に取組んでいるものである。
日時及び場所
平成26年11月26日(水) | 前夜祭フードショーにおけるPR | ロワジールホテル那覇(沖縄県那覇市3-2-1) |
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11月27日(木)~28日(金) | 沖縄大交易会への参加 ・午前:フリー商談会 ・午後:個別商談会 |
沖縄コンベンションセンター 宜野湾市立体育館 (沖縄県宜野湾市4-3-1) |
参加者
- 伊豆椎茸商業組合
- 伊豆市農林水産課
- 静岡県東部農林事務所
内容
前夜祭・フードショー 11/26(水) ロジワールホテル那覇(那覇市)
前夜祭として、各サプライヤーから提供された食材を用いて、様々な料理が提供された。
伊豆椎茸商業組合からは、伊豆椎茸の特徴である、しっかりとした食感の小粒の肉厚花どんこを提供し、テーブルにて参加メンバー自らが料理提供も行った。
伊豆産 花どんこ乾椎茸牡蠣ソース煮込み
担当シェフに訊いた手順は以下
- 水戻しした後、片栗粉をまぶして洗う(細かいゴミが取れる)
- 蒸籠にネギとショウガを敷いて(香り付け)20分間蒸す
- オイスターソースで薄味に味付け
- 試食したところ、薄めの味付けで椎茸の風味が活かされ、どんこの食感もしっかりアピールできていた。他の提供料理と比べても、シンプルに素材の良さが出ていたと思われる。
- 担当シェフに食材としての感想を訊くと、普通の椎茸は匂いを抑えるように調理するが、この椎茸はとてもいいので、風味を活かして薄味に仕立てたと、高い評価であった。
- 中華系のバイヤーの試食が比較的多く見られ、「食感・風味が良い」等、良い反応が多かった。
- このような食感のものは中々ないと強い関心を示したバイヤーもいた。
フリー商談 11/27(木)AM、11/28(金)AM 沖縄コンベンションセンター展示棟(宜野湾市)
二日間にわたる交易会の各午前中は「フリー商談」として、サプライヤーのブースに不特定のバイヤーが自由に訪れて商談する形であった。
- 二日間にわたる交易会の各午前中は「フリー商談」として、サプライヤーのブースに不特定のバイヤーが自由に訪れて商談する形であった。
- 具体的な商談は3社と行った。
個別商談 11/27(木)PM、11/28(金)PM 宜野湾市立体育館(宜野湾市)
交易会の各日午後は「個別商談」として、バイヤーのブースに、事前にマッチングされたサプライヤーが指定された時間に訪れて商談する形であった。
- 乾椎茸商品サンプル、海外用リーフレット、試食用料理(乾椎茸の煮アワビ風煮浸し)、他各種PR資材を用意し、計10社と商談を行った。
- 比較的、香港とシンガポールのバイヤーの反応が良いようであった。
- 安価品需要等で、当方の意向と合わないケースもあった。
- 旧正月需要を狙った商品づくりの必要性が分かった。
- また、パッケージは日本語のままの方がよい(日本商品としてのブランドを活かす)というバイヤーが多かった。
- 菌床(施設栽培)と原木(自然栽培)の違いについて説明したが、知らないバイヤーがほとんどであった。分かり易い資料整備の必要があることが分かった。